JCBは日本のブランド?国際ブランド?

JCBは日本のクレジットカードブランドの一つですが、日本国内だけではなく海外でも利用することができます。クレジットカードを海外で利用するにはそのカードブランドが使える加盟店が海外になければいけません。そのため日本のクレジットカード会社はVISAやマスターカードと提携して国際ブランド付きのカードを発行するのが普通です。

JCBだけは自社のブランドを国際カードにするために、独自に海外加盟店を開拓しました。そのため日本のカードブランドでありながら、ただ一つ海外でも使える国際ブランドとしても認知されています。国際ブランドとの提携でも、自社ブランドを国際ブランドにしてもクレジットカード会員にとっては同じく使えるのでそれほど大きな意味はありません。

しかし、クレジットカード会社としてはこの二つには大きな違いがあります。JCBは国際ブランドに支払うライセンス料がないどころか、ライセンス料をもらえる立場にあります。国際ブランドとして他社と提携することで、インセンティブを得られるのは利益に大きく寄与しているのです。

また国際ブランドという強みは提携企業を獲得するうえでも大きな影響があり競争力も高いというメリットがあります。

JCBは今や日本国内にとどまらず国際的にも有名なクレジットカードのブランドとなりましたが、その設立には意外な企業がかかわっています。JCBが設立したのは1961年ですが、このとき設立にかかわったのは三和銀行と日本信販です。

三和銀行は現在の三菱東京UFJ銀行ですが、日本信販も現在は同じ銀行グループの三菱UFJニコスです。当時日本信販はショッピングクレジットの前身である割賦販売を行っていましたが、クレジットカードは発行していませんでした。日本信販がクレジットカードの発行を介したのは1966年からでした。

つまり、銀行系クレジットカード会社であるJCBに出資していた日本信販が、信販会社としてクレジットカードも発行するようになったのです。その日本信販は紆余曲折を経てUFJカードと合併、さらにDCカードとも合併し現在の三菱UFJニコスとなっています。

日本信販はJCBの親会社ともいうべき立場から、銀行資本に吸収され同じ銀行グループのクレジットカード会社となったということです。時代の流れとはいえ今のJCBと旧日本信販の立場は皮肉な結果となってしまいました。しかし、それだけJCBがしっかりしたビジョンをもって経営されてきたということでしょう。